注)

 オカヤ様の素敵ジノルル話「避妊はちゃんとしましょう。」の続き部分に当たります。雄全開なジノと愛らしいルルーシュが大人なあれやこれやをこれでもか!と繰り広げてくれてくれる素敵話です。その旨御了承の上ご覧ください。


















避妊はちゃんとしましょう。(アダルトパート)



「ちっがぁあぁう!」
 先輩が盛大目一杯に叫ぶ。けど何が?
「傍にいてくれるって言」
「だから!」
 おお。
「それは!…その、これからの…って事で…」
 つまり…と語尾が小さくなる。顔から湯気を出して。可愛いね、本当。
「まぁそうですけど。でも、これからだってこういう事もするんですから、今しても良いと思いませんか?」
 てゆーか、良いと思いますぅ。つか、今この瞬間から“これから”が始まったと考えれば、全然順当じゃないか。訊くと、あぅ…と先輩が詰まった。
「し、しかしだな…こんな事があった矢先に…」
 ちらっと床を見る。とそこにあるのは、開封済みの検査薬の箱で。ふむ。
(なるほどね)
 一理ある気もする。けど。
「じゃあ…これはどうするんですか?」
 既に開かれた脚の間。アンダーの横から指を入れると、ほら。
「―――ッ!」
「…濡れてますよ?」
 びくっと跳ねた先輩のソコは、ぬるぬるとすぐにも指が入りそうな状態だ。さっきがっつり濃厚なキスをした時にだろう。俺が先輩の身体で知らない事があるはずがない。何せ俺が開発したんだから。襞をなぞると、また先輩の身体が跳ねた。
「やだっやめ…ッ」
「どうしてですか?」
 こんな状態で放っておくほうが酷だろう。前の突起に触れると、びくんっ!と先輩が震えた。
「ほら、こんなに敏感になってるじゃないですか」
「ちがっ…や…っ…やぁッ」
 何がだろう。触れるだけでこんなに跳ねるんだから、相当昂ってきているはずだ。ぐりぐりと押し付けると、切ない顔で、びくびくびくっと先輩の全身がわなないた。
「ひやっ、やだ…触るな…!」
「だから、どうしてですか?」
 抵抗に胸を押してくる腕は確保。理由がないなら唇は塞ぎましょう。舌を絡めつつ、更にアンダーを避けて陰核を摘むと、一層大きく先輩の身体が跳ね、ずるっと脚が床を蹴った。
「んん―――…っ…んっ!…ふ…んく…ッ」
 せめて声だけで抵抗、という事はないだろう。摘み遊ぶ先が、徐々に少しずつ大きくなってきている気がする。移動して奥の割れ目に指を当てると、もうすぐにもブツを入れられそうなくらいに濡れていた。痛いからそんな事はしないが。
「どうしますか?やめますか?」
 ここまでやっておいてこの質問も酷いよね、俺。でも一応、嫌だって言ってたから確認。なんてね。わお、意地悪。キスと指を動かすのをやめて尋ねると、酔ったようにとろんとした瞳をし始めた先輩が凭れ掛かってきた。俺の肩に頭を乗せて荒く息を吐いて、
「……好きに、して良い…」
 と、え。
「………………………………………………………………………………」
 …は?
「へ?」
 …聞き間違いだろうか。下向きだから、聞き取れなかっただけだろうか。何か今、猛烈にそそられる一言を発せられた、ような。
「っ今日は、沢山迷惑を掛けたから…お前のやりたいように…して、良い…」
「………………………………………………………………………………」
(………………………………………………………………………………)
 ………………………………………はっ!
「え?」
 余りの驚愕の一言に意識が飛んだ。何ですか、そのパンチ。強烈過ぎです。思わず耳を疑うような発言に戸惑ってしまった。困ったような声になってしまっていたんだろう、身を起こした先輩が、視線を外して恥ずかしそうに申し訳なさそうにした。
「嫌なら…別に良いんだ…」
 って、おいおい。好きにして良いの否定が嫌なら良いは変だろう。ていうか、嫌なはずがないだろう。
「嫌な訳ないじゃないですか。嬉しいです」
 確かにそう何しても良いみたいに言われると、逆に何して良いのか困惑するが。据え膳は食うものだろう。多分、かなり締まりなく笑うと、先輩は物凄く恥ずかしそうに俯いた。
「そ、そうか…」
「はい」
 もじもじと可愛い。
「じゃ、お言葉に甘えて」
 アンダーから指を抜いて、先輩を床に優しく押し倒す。何度やっても最初は緊張に強張っている身体を跨ぎ、シャツのボタンに手を掛ける。外しながら首筋に唇を当てると、ぴくりと小さく先輩が震えた。
「ぁ、待て…っ…」
「え?」
 ぐっと身体を押される。
「やっぱり…シャワーくらい浴びたい……汗、掻いたから…」
 伏目がちに言われる。うんまぁ、そうですね。それほど今日は暑くなかったですけど、スザクを撒くのに走ったりしましたからね。途中から俺が抱えて逃げたけど。でも。
「俺の好きにして良いんじゃなかったんですか?」
 そう言ったはず。今さら中断するのも何だか微妙。間を空けると先輩も冷静になって、前言撤回されそうだし。それに。
「別に俺、先輩が汗掻いてても気にしませんよ。先輩の味、好きですし」
 うむ。我ながらキモい発言だ。嘘じゃないけど。先輩もそうなんだろう。ざっと先輩の顔から血の気が引く。
「おま…何言って…!」
「あ」
 そうか。
「それとも俺、汗臭いですか?」
 そうだよな。運動量としては俺のほうが遥かにあった訳だし。汗も掻いたし。クーラーの効いたこの部屋じゃ、もう何もないが。そう思われても仕方ないだろう。
(それならシャワー浴びた方が良いかな)
 と。
「別にそんな事は…」
 先輩が目を逸らす。いやいや別にそんな無理はしな
「お前の匂いは好き…だし……」
 ………………………………………………くて………………いい………、
「………………………………………………………………………………」
(………………………………………………………………………………)
 ………………………………………………………………………………です。
「………………………………………………………………………………」
(うぉぉぉぉぉぉ…)
 何だこれ。何だこの恥ずかしさは。いや、嬉しいのか?嬉しいのか?俺は。
 いやもうどっちでも良いよ。とにかく顔が熱い。謎の悶えに耐え切れず先輩の首筋に伏すと、先輩の戸惑いの声が聞こえた。
「え?おい、どうした?」
 じゃないです。今のは相当な殺し文句ですよ。多分。本当、何だこれ。さっきから。何しても良いとか。夢オチとか言わないよな。こんな嬉しい夢、後で切な過ぎるだろう。
「ジノ?」
 先輩が背中に触れる。感触があるという事は、どうやら夢ではないようだ。くそ。
「なら問題ないですよね。俺も先輩も良いんですから」
 起き上がると、先輩がしまった!という顔をした。
「いや、今のはっ…」
「もう遅いです」
 しっかり聞きましたから。今後はどうかはさて置き、今日のところは気にしてないと言う事だろう。すっぱり切り捨てて笑うと、先輩はうぅと唸った。それが可愛かったので。
「まぁ、せめてベッドに移動しましょうか」
 と提案すると、先輩はしょぼんとした。あれ?


 先輩を抱え上げてベッドに移動して。邪魔な服を全部剥ぎ取って、俺も脱いで。その服を無造作にベッドの下に落としても、いつもなら怒るだろうに、先輩は何も言わなかった。脱がせる時も、普段ならちょっと微妙に抵抗するのに、何もなかった。つまりこれは。
(本当に何をしても良いって事か)
 正確には、俺のやりたいように。でも、俺のやりたいようにしていない時って、殆どないんだが。有難う御座います。
 けど、だからって、いつもと同じようにってのも、うーん。ね。折角だから、嫌がるのでなるべく自重している事をやってみましょう。
「んあ…っ…あ……ぁう…や…ッ」
 乳首を舐めて弄る。それだけで先輩の身体は良い反応を示す。強く押したり嬲ったりするだけで、背が反る。俺の手に丁度良い大きさの胸は揉みやすい。ふわふわとして気持ちが良い。寄せて顔を埋めて頬擦り。ああ、何て幸せ。谷間を舐めると、先輩の腰が持ち上がった。が。
「ぅあ…!」
 俺のブツが内腿に当たると、腰を引いた。先輩は、猛ったソレが身体に当あたるのが恥ずかしいらしい。だから、ワザと太腿に当てると、先輩が盛大に身を引いた。面白い。
「やっ…それ…ッ」
「何をしても良いんですよね?」
 最高の意地悪だ。先輩自らが発行した免罪符を突き付け、手を取る。
「持って…」
 耳元で囁きながらイチモツを掴ませると、先輩が怯えたように震えた。
「やだ…」
「大丈夫ですよ」
 何がとは聞かないで。手を掴んだまま、扱かせる。いつも何が入っているのか、しっかりと確認してもらいましょう。動かしにくいから緩慢に上下させていると、先輩の目に涙が溢れた。
「……も……や…」
 ぐずるようにする。これだけで?とも思うが、それが先輩だ。何度やっても初心で可憐な少女だ。こういうのを見ると、いつもなら、しょうがないなぁと微笑ましく思えてやめるんだが、今日は。
(駄目)
「じゃ、こうしましょう」
 何がこうしましょうなのか自分でも良く分からないが、手を離して先輩を抱き寄せる。そのまま身体を起こして、位置を入れ替える。先輩を乗せて、枕に寄り掛かる。もちろん騎乗位じゃない。
「今日は舐めてもらっても良いですか?」
 ふにっと唇を押すと、もともと色付いていた先輩の顔が、更に赤くなった。先輩はフェラが苦手だ。嫌いでは、なさそうなんだが。
「………っ、分かった…」
 と恥ずかしそうにしながらも了解し、先輩が俺の身体から降りようとする。が。
「あ、違います」
 そう、今日はいつものフェラじゃない。
「頭はあっち。お尻はこっちに向けてください」
 指差し示すと、一瞬、え?となった先輩の頭と言わず全身が爆発した。おお。
「な、な、な……」
 大きい目を更に大きくして口をぱくぱくさせ、今にも怒るか倒れるかしそうだ。でも。
「今日は?」
 何度目かに免罪符を突き付けると、ぐっと先輩は喉を詰めた。我ながら苛めっ子だ。先輩の思い切った発言をフル活用中です。笑。
「………っ…」
 先輩が、少々の間を置いてから、何処となく悔しそうにして身体を返す。恥ずかしくて仕方がないのだろう、全身が真っ赤だ。それでもこんな機会は滅多にないので、俺にやめる気はない。それを先輩も分かっているのだろう、ゆっくりと、本当に恐々恐る恐るだが、俺とは逆向きに身体を乗せて、俺の前にソコを曝け出す。と。
(うわ…)
「すご…」
 思わず言ってしまうくらい、先輩のソコはぐっしょり濡れていた。尻のほうまで淫液が流れ、本気で準備もなしに入ってしまいそうなくらい、ぬらぬらとしている。
「ひくひくしてますよ?」
「〜〜〜〜〜〜わざわざ言うなッ!」
 先輩が肩越しに睨んでくる。が、そこに普段の鋭さはない。羞恥に赤面して涙を溜める姿は可愛らしい。何より、こんないやらしい状態のものが眼前にあったら、何を言っても無駄だ。苦笑しつつ舐めると、びくっと先輩が震えた。更に舌を入れて柔らかいソコを刺激すると、大きく先輩が身体を揺らした。襞を咥え、暖かい中を舌で突く。ワザと音を立てて吸い付く。
「…んやっ…音…たて……やだ…!」
「…こんなに濡れてちゃ無理ですよ」
 嘘八百。言いくるめたと言われても仕方がないね。淫猥な音を立てつつ陰核にまで舌を伸ばすと、先輩の腰が、がくんと揺れた。
「やぁ…!や…ぁあん…っ…あ!」
 突起を食べるようにしてついばむたびに、先輩が高い声で啼く。ついでに指をソコに入れると、先輩の上半身が落ちた。
「ふ、く……あっやだっ…!…ぁあ…っゃ…んや…ッ」
「舐めてくれないんですか?」
 指を抜いて、俺の腹に頬ずりするようにして悶える姿に意地悪く言うと、先輩は震える腕で懸命に身体を起こした。
「………っ…」
「頑張ってくださいね」
 せめてもとエールを送ると、キッと振り返って睨まれた。何故。
 先輩が両手でブツを掴む。と同じくらいに、先端に暖かく柔らかい感触。天辺からカリに向かって舌を這わせながら、徐々に奥に入っていく。入る所までで良いですよと教えたとおり、ある程度まで行ったところで上がる。舌を当てながら、何度も上下する。
「…ふ…ぅ……」
 鼻から抜ける、色っぽい声。顔が見えないのが残念極まりない。でも、舐めてもらうのは嬉しいし、気持ちが良い。お返しにこっちも指を入れると、先輩の頭が持ち上がった。
「んぁ…!……あっ……あッ」
「駄目ですよ。ちゃんと舐めてくれなきゃ」
 入り口付近を達かない程度にくちゅくちゅと動かす指に、耐えられないのだろう。しかしこれは、こういう行為だから。許さず示すと、先輩は舐めるのを再開した。が、何度か往復した後、先端を含んだくらいで動かなくなってしまった。いや、動けないんだろう。
「ぅ…うく…っ…んぅ……ッ」
 くぐもった声の合間に、鼻をすする音。こりゃ完全に泣いている。っぽい。
(しょうがないか)
 まだこの体勢は一回くらいしかやった事ないし、フェラもまだまだ慣れていないようだし、極度の恥ずかしがり屋の先輩には耐え難いのだろう。仕方がない。
 が、面白いのでとりあえず。
「動かなくて良いから、そのまま咥えててください」
 指示を出し、こっちは指を出し入れする。
「んんん…ッ!」
「あ、噛まないでくださいね」
 念のため、言っておく。以前フェラしてもらっている時に、悪戯に胸を揉んだら噛まれたから。先輩もそうしようと思ってやった訳ではなかったんだが、あれはちと痛かった。感じてしまって噛むと言うなら、今回はその比ではないだろう。ガクブル。
「んは…っ……ぅうん……っんぅ…ッ」
 咥えながら喘ぐ声を聞きつつ、中を掻き回す。先輩の“良いところ”を刺激しながら、同時に陰核を食べる。苦しげな声にではなく、わななく身体に従い、混ぜて舐めて引っ張る。今にも崩れそうな腰を支えるために持つ内股を揉んで、そこからも煽る。ワザと音を立てて吸い付き、耳からも先輩を追い立てる。
 と、次第に先輩のソコが締まってきた。もうすぐ達きそうなんだろう。
「はっ…ぁ…ん…っ……んん…ぅ…ん!」
 律儀にちゃんと咥えてくれている口から漏れる声も、短い。舐めるのをやめて、指を三本に増やして激しく抜き差しする。こうして目の当たりにすると、かなりエロい。普段清廉と清楚にしている先輩が、こんなにも愛液を出して指の動きに善がっている事に、喉が鳴る。ぐちゃぐちゃになったソコに入れると思うと、下半身が疼く。
「んんっ!んっ…あ…は、ん……ぅん!」
「はは…可愛いですね…」
 本当。そう思いつつポイントを何度も突いていると。
「っぁ、ふ…っんん――――――ッ…!」
 先輩が大きく啼いて、小刻みに身体が震わせた。


 手を離すと、くたっと先輩の身体が落ちた。
「…はっ……ぁ…は……ん…」
(うわっ)
 口からブツを外して荒く息衝き、あられもない体勢で俺の上に乗っかる先輩の顔の横に、その俺のイチモツとか。何か物凄くいやらしい絵だ。写真に撮って後で見せたら面白そう。携帯が取れないのが残念。
「先輩」
 たったあれだけぐったりとしてしまった先輩の身体を起こす。つい先ほどまで俺のソレを咥えていた事は忘れましょう、背後から口を塞いで、胸を揉む。ああ何て柔らかくて気持ち良いんだろう、本当。逆に硬くなっている乳首を両方一遍に摘むと、先輩の背が仰け反った。
「…んぅ…!…っ……ん…ふ…ッ」
 それでも唇を離さず舌に一生懸命応えてくれるのが、とても愛おしい。縋るように俺の肩に触れようとする手が、空を掴む。前も、濡れたソコを押し付けるようにして跨る脚も、開かれたまま。今目の前に鏡があったら良いのに。そうしたら先輩はどんな反応をするだろうか。
(今度やってみよう…)
 何事も、百聞は一見に如かず、だ。
 と。
「…ぁ……ジノ……」
 先輩が唇を離して、俺を呼んだ。に等しく、濡れたソコを押し当ててくる。我慢出来ないというサインだ。我ながら良い方向に育成出来ました。わお、才能アリ?
「入れてほしいですか?」
 訊くと、答えの変わりに先輩は俺の首に頭を預けてきた。ふるふると震えて、まるで小動物だ。そんなに小さくないけどね。
「じゃあ……付けてください」
 サイドテーブルの引き出しに仕舞ってあったコンドームを取り出す。そうそう、避妊はちゃんとしましょう。はい、と出すと、先輩は恨めしそうに俺を睨んだ。そこは笑って誤魔化せ。
「付け方、分かりますよね?」
 何度かやってもらった事はあるし、毎度実演してるんだから。でも一応確認。すると先輩は、ぷすっとした顔で俺の手からコンドームを引っ手繰った。おお、ちょっと復活した?
 にしては、のたのたとして俺の脚のほうに移動する。本当先輩って、面白い生き物だと思う。ちょこんと脚の上に跨り、袋を開けてゴムを取り出すと、先輩の顔が泣きそうに歪んだ。
「………っ…」
 ちらっと一度こっちを見てから、おっかなびっくり、勃ったイチモツを掴み、精液溜まりを押さえつつ天辺にコンドームを乗せる。空気に気を付けて、扱くようにしてゴムを下ろし終わると先輩は、上目遣いに俺を見てきた。はい、良く出来ました。
「大丈夫ですよ」
 頭を撫でて言うと、先輩は少しほっとした顔をした。こういうところでも完璧を求めるか。実に変わった人だ。軽い身体を持ち上げて、腹の上に乗せる。
「今日は騎乗位でやってみましょうか」
「な…ッ!」
 提案に、先輩が息を呑んだ。が、何を言われる前に、もう一度身体を持ち上げる。戸惑う先輩の膝を立たせて、丁度俺のブツの上にソコが来るようにする。こうまですれば逃げられまい。ふはは。
「…ぁ……」
「はい」
 促すと、泣きそうになっていた表情が一瞬きつくなる。キッと俺を睨んで、けれども支える腕に手を掛けて先輩は、また切ない顔をしてゆっくりと腰を沈めて行った。
「ふ……く……ぁ…っ…ッ」
(きつ…)
 あれだけ解したのに。何十回もやってるのに。先輩の中はいつも締め付けてくる。緊張しているのかな。それとも俺のが立派?まぁ、誇れますよ。
「ぁ……あ…ぅ……ふ…ッ」
 きついけど、何度か滑りの悪さに上下しつつも、止まる事なく少しずつずぶずぶと飲み込んで。全てが収まりきると、先輩は、はぁっと安堵にも似た息を吐いた。そこを、透かさず突き上げる。
「っひぁ…!あぁ…んっ…!」
 細い腰を持って、先輩自身も持ち上げる。軽いからね、楽勝。SEXし始めの頃は、その余りの細さにガツガツ突いて大丈夫なものかと心配だったが、これが結構強めにやったほうが先輩は感じる。と気付いたので、遠慮なく突く。ま、本気でやったら壊れちゃいそうだから、手加減はしているけど。のんびり引き抜いて、奥まで一気に突っ込む。指を伸ばして陰核に触れると、先輩の顎が持ち上がった。
「っあぁ…―――…ッ!」
(う、わっ!)
 びくびくと震え、先輩が達く。それは良いんだが、後ろに倒れられそうになり、慌てて身体を支える。そっち行ったら折れちゃうよ、俺の。しくしく。
「自分で動けますか?」
 支える事に専念しよう。尋ねると、達ったばかりで、はぁはぁと息継ぎしながら陶酔した表情になっている先輩が、唇を噛んだ。が、俺の胸に手を置いて、ゆっくりと腰を上げる。
「ぅ……ふ、ぁ……あっ、あッ」
 最初は緩慢に、段々と動きが早くなる。胸元までを朱色に、胸を揺らして自分で自分の“気持ち良いところ”当てようと動く様は、やっぱりとても可愛い。動きにくそうなので、支える腕を取って手を繋ぎ、少し前のめりにさせる。と更に抜き差しが早くなって、そうして自らまた、
「…っぁ、あっ…―――ぁッ!」
 一人で先輩は達った。
 その、顔。
「……先輩…今すっごく可愛い顔して達きましたよ?」
 マジで。余韻に震える姿に教えると、先輩が恥ずかしそうに泣きそうに目を伏せた。事実、先輩の大きな目は、今にも涙が零れてもおかしくないくらいに潤んでいる。とてもそそられる。
「はい、もう一回」
 やりたい放題、というよりは、ご奉仕感謝ディな気になってきた。まぁそれも良いか。大して変わらないだろう。折角なので行けるところまで行ってもらおうと、もう一度促す。さすがに、もう嫌だ!とか、無理!とか泣き出すかと思ったが。再び先輩が腰を持ち上げる。俺の腕を支えにして、震える脚で腰を上下に動かす。本当に一度決めたら梃子でも動かないな。嫌だと思っても、何でも。ま、そのお陰で美味しい思いをしているんだから、文句なんて全然ないけど。不思議だ。
 が。
(やっぱり無理か)
「…あ…!…っぁ……は、あ……ぁんッ」
 先輩自身は気持ち良さそうにしているが、如何せん動きが遅い。俺が達くのは無理そうだな。それに。
「あっ…ぁ……っんぁ…!……ぁあっあ!」
 そういえば。何をやっても良いの延長のサービスだろうか、先輩が一度も声を隠さない。いつもなら、ある程度までは懸命に噤んでいるのに。甲高い心地好い官能的な声が、脳に刺さる。欲望が刺激される。はっきり言って、これ以上は。
(俺が無理)
「先輩。ちょっと良いですか?」
 動いてくれるを止めて、ぼんやりと、若干虚ろ気味になった先輩の手を解く。起き上がり、ぽやんと訝しげにする先輩の背に腕を回して、押し倒す。
「…ぁ……」
 で、そのまま一気に引き抜いて突き上げる。
「…ひぁあっ…や…!あっ…!ぁあ…ん!」
 殆ど悲鳴に近い、先輩の嬌声。構わず、腰に手を当てつつ覆い被さり、首筋に噛み付く。もう一方の手で胸を掴み、揉みしだく。乳首を押すと、スイッチみたいに先輩の身体が、がくんと持ち上がった。間を空けずそこを、思いっ切り貫く。
「やぁッだめ…!ぁ…や、壊れ…ッ!」
「大丈夫です…」
 そんなに強くはしません。と思いつつも、止まらない。先輩の中が絡み、熱く、ゴム一枚隔てても気持ちが良い。上体を起こして脚を大きく割り開かせて、奥の奥まで届くようにして、突っ込む。全てを捻じ伏せ、貪欲に先輩のありとあらゆるものを貪る。
 それでも、満足出来ない。
「…やっ…あ…はっ、ぁやっ!…ぁあ―――…っ…!」
 体勢を横にして脚を開く先輩が、辛そうにして気持ち良さそうに達く。繰り返し何度も。それでも、何度も達かせても、無理。やっぱり俺のものになった気がしない。
(中に…出してやりたい…)
 激しさに啼き始めた先輩の中に、注ぎ込んでやりたい。ぐちょぐちょと熱を持つその奥を、俺で満たしたい。何回も何回も、溢れるくらいに出してやりたい。本当は。
 ―――もちろん、そんな事はしない。したら、怒られちゃうから。泣いちゃうから、また。
 そういう凶暴な感情は、
(笑顔で、カヴァー)
「…ぃや…ぁ…っ!…ゃ、…やぁ…っ…だ……っめてッ…!」
「可愛い…」
 本当に。揺さぶりに“嫌”を連発しつつも感じちゃってる先輩は、食べちゃいたいくらい愛らしい。笑って、腰の位置を直す。俺が一番達きやすい位置にね。押し込め、僅かな段差に引っ掛けるような形で引き抜く。先端で中を、手前と奥に掛けてを擦る。俺と先輩の“気持ち良いところ”がぶつかるように。感じやすい先輩が、何度達ってもやめず。攻めまくる。
「あぅ…んっ…ぁあ!…やぁ……ぃ…あぁ…!」
「っそろそろ達きそうです…」
 さすがに。立て続けに達く先輩に告げる。と、先輩が呼ぶように腕を伸ばしてきた。キスしてってサインだ。先輩には沢山のサインがある。ベースボールみたいで面白い。応えて、少し動きにくいが屈む。大きく喘ぐ口を塞ぐと同時に、先輩の腕が首に回る。真似て、先輩の背中の下に腕を入れて身体を支える。抱き寄せる。
「ぅんっ…っあ…!……ぁっあ…ッ!」
 好い声を聞くために唇を離して、先輩の細い肩に顔を埋める。首元に食らい付いて、舐め上げて耳朶を含んだり。腰を高く上げさせる。俺に比べると小さくて細過ぎる身体が、俺の下で啼く。
「…っ大好きです…」
 それ以外にない。あとは気持ち良いだけ。
「ひゃ、あ…!…ぁあっ…あ、ぁ!…あっ…ぁッ!」
 少し起きて見る、泣いて啼き叫び声を上げる先輩は、ああもう本当。ちくしょー!
「ゃ…ぁもっ!…あぁんッぁ…!」
「…うん…良いですよ…」
 俺も限界だ。いつまでも喘がせ続けないけど。ジレンマだね。がつんっと一際大きく先輩の奥の奥までに突っ込む。と同時に。
「ひぁ、んぁああ…――――――…ッ!」
「………ッ…」
 先輩が一番大きく啼いて達し。ほぼ一緒に俺も到達した。


 短く浅く、荒い呼吸に上下する、悩ましげな胸。体重を掛け過ぎないようにして圧し掛かって抱き締めると、きゅっと先輩も背中に腕を回してきた。
「……………、……………っ……」
 何か言いたそうに、でも何も言わない。いや、本当に何も考えていないのかもしれない。ただ俺の肩に顔を埋めて、息を整えている。こういう時間、好きだ。凄く幸せな気分になる。まぁ、達ったからなんだけど。
 そして、達ったから、このままでいると大惨事なのね。このままぎゅっとしたまま眠りたいくらい幸せだけど、する事はしておかないといけない。そっと身を離す。と目が合った先輩が、ふわっと笑った。ので、軽くキス。わお、いやん、恥ずかしい。
 起き上がって、ゴムを押さえつつずるっと引き抜くと、
「…ぁ…っ……」
 と先輩は小さく啼いた。もうちょっと、煽んないでくださいってば。また勃ってきちゃうよ。ってね。中に出したモノが零れないように、上手く取る。で結んで捨てて…
 と。
(あれ?)
「………………どうした……?」
 やや掠れた声で先輩が訊いてくる。手に付いたソレを見ていた俺に。つか。
(ん?)
「ちょっとすみません」
 未だぐったりと寝転がる先輩の上を通過する形で、サイドテーブルの上に置いてあったティッシュを取る。で。
「…なん…ッ!」
 立てられていた脚の間、先輩の濡れたソコを拭く。
「ちょ、やっ…!…っ何考えて…!」
「え?」
 何って、別に。
「いや、ちょっと…」
(あ、やっぱり)
「馬鹿ッ離せ!」
 エイジプレイのような状態に、膝を掴んだ先の先輩が、顔を真っ赤に、羞恥いっぱいにソコを手で隠して脚をばたつかせる。何か、面白い。
(って、そうじゃなくて)
 俺の膨張の収まりつつあるソレも軽く拭いて、ゴミはゴミ箱へー…
「おりゃ」
「わ…ッ!」
 ごろん、と先輩を引き寄せつつその横に寝転がると、焦って怒っていた先輩が、驚いた後、むっと口を曲げた。忙しいね。知らず笑ってしまう。でもこれは、先輩の百面相が可笑しいからじゃない。
「何なんだ一体…」
 にやにやしている俺に、口調と声音こそ不機嫌を表すが、裸のまま俺の腕の中に大人しく収まってくれているという事は、本心から不機嫌って訳じゃない。本当、素直じゃないね。
「良かったですね」
「………は?…何が?」
 首の下に入れた腕を曲げて髪を梳きながら言うと、先輩は一変してきょとんと僅かに首を傾げた。何ですか、その可愛い仕草は。
「いえ、多分今夜にも来ますよ、生理」
 つか、来てると思う。
「え…?」
「少し赤くなってましたから」
 体液が。と言わなくても分かったのだろう、先輩が慌てて起き上がった。
 で、自分でソコを触ろうとして、はっとして、転がる俺をちらっと見て、見なかった事にして、少々躊躇った後、ティッシュを取ろうとして、またやめて。最終的に膝を抱えて小さく丸くなった。って。
(ちょ、何この生物)
 超可愛くないですか!?本当は確かめたいけど俺が見てるから出来なくて。それならバスルームに行くなり、俺に見るな!とか言えば良いものを。一人でおたおたまごまご…何ちょっとマジで。悶えに先輩を抱き締めてゴロゴロしたいくらいの勢いです。が、苦笑に替えて俺も起き上がると、先輩が恨めしげにこっちを睨んできた。
「お前があんなに…」
 長い睫毛を伏せて続く台詞は、もごもごと口の中で、何を言っているのかよく分かりません。てゆーか。
「そんなに激しくは…」
 してない、と思う。処女膜ももうないし。とっくに俺が破ったし。ご馳走様です。傍まで寄って膝に埋める顔を覗き込むと、じろりと先輩が睨め付けてくた。
「思ったんだが、お前と…その………っこういう事をする回数が多い月は、ッ……遅れる、気がする…」
「………へ?」
 まさか。ぽすっと恨みがましく俺の胸を軽く叩いて、先輩的には口にするのが恥ずかしい単語…平常心でなければ気にならないらしいが、を隠しながら述べられた意見。は、そんな馬鹿な。
「まさか、そんな…気のせいですよ」
「気のせいじゃない!」
 キッと先輩の目が鋭くなる。おおぅ。何か急に強気になったぞ?
「統計を取ったんだっ。そうしたら…凡そ、そういう結果が出て、だな…」
「はぁ…」
 さいで。恥ずかしいのだろうか、次第に弱気になる。
(つか、そんな事してるんですか)
 恥ずかしいならしなきゃ良いのに。本当に変な人だ。月経サイクルを調べているだけならともかく、そんな事までしているなんて。暇なのかな。それとも今回の件を受けてって事かな?うん、それはやりそうだな。でも。
(だから何?)
「そうなんですか」
 頭の良い先輩が言うなら間違ってはいなさそうだけど。へぇ…と自分でもよく分からなく感心を零すと、何故か俺を窺うようにしていた先輩が、視線を外した。
「だから、これからはもう少し回数を減らしてだな…安定させたいと…」
 ふむ、なるほ
「ぇえ!?」
 何故そうなる!?いや、そうなるかもしれないが。でも週一…二……あれ?三?ん?まぁ良いや、そんなんじゃ全然足りない。或いはラウンド数?いやいやそれも足りない。平日だと二回だし。足りるかって話だ。
「そんなっ…やっぱり気のせい」
「じゃない!ちゃんと統計学に基づく手法で出た結論だッ」
 ですよねー。先輩が、俺の胸を掴むようにして背伸びして睨む。うーん、裏打ちされてると強いなぁ。でもそれで、はいそうですかと引き下がる訳にはいかない。
「そういう事だから、これからはもう少し自重してもらう方向で…」
 てぃ。
 むに。
「ぅなあ!」
 何処か自信ありげに諦めなさいと諭していた先輩の腰をぎゅっとして、斜め加減。胸の谷間に顔を埋める。細いなぁ。変な叫び声が聞こえたのは、気にしない。頬に当たる柔らかさを堪能しましょう。ふにふに。
「んー…せんぱぁい…もっかいしましょうよぅ」
 てゆーか、したいですぅ。我ながら、よくもまぁこんな簡単に発情出来ると思う。若いね、俺。そして、俺より若くない先輩が、な…ッ!と声を詰める。
「お前は何を聞いていたんだ…!」
 え?
「ちゃんと聞いてましたよ」
 故に結論。その気にさせるべく、舌を出して肌を舐めると、ぴくりと先輩の身体が震えた。
「……ッ」
「ほら。先輩だって充分いけるじゃないですか」
「〜〜〜〜〜〜そんなはずないだろう!?それに生理になるんだろう!?それなのにどうして…!」
 さっきは言うのを躊躇った単語も厭わず、頭をもたげて見る先の先輩の顔が茹る。それは怒っているから?それとも気持ち良くて?恥ずかしくて、もあるか。いずれにせよ、反応は逐一面白い。し、更にしている時の反応なんてもう。だから。
「まぁそうですけど…まだ来てませんし、来る前に」
 ひとつ。
「―――馬鹿かお前は!」
 あ、酷い。
「馬鹿じゃないですって。それに、多かった月の生理が遅れると言いましたが、今回はもう来るんですから。それなら一回も二回も変わらないと思いますし、次から自重しろという事なら、今回が終わってからって事ですよね?だった今日はカウントなしじゃないですか?」
「はぁ!?」
 故に結論。ほら頭良い、俺。という事だろうと述べると、先輩が口を明けて顔を歪めた。わぁ不細工。まぁそういう顔も、それはそれで。
「どうしてそういう考えになるんだ!」
 俺のやや下で、じたばたと先輩が暴れる。
「さぁ…どうしてでしょう」
 そういう反応が面白いからじゃないかな。泣いていたり、不安そうにしているよりも、ずっと良い。ここ最近そういう日が続いていたし、今日も朝からずーっと暫くさっきまでそんな顔をしていたから、反動かもしれない。好反応を示す先輩に、楽しい。太腿の間に膝を入れて脚を開かせ、胸は寄せて音を立ててキスをする。特段感じるところではないはずなのに、それだけで先輩は背を震わせる。これを可愛いと言わず、何もせずにいられるだろうか。無理無理。
「やめろこの馬鹿!」
 先輩が、流されまいと必死にぐいぐいと頭を押してくる。首を鍛えるのに良いね。
「馬鹿じゃないもん」
「〜〜〜“もん”とか言うな!子供か!」
 いやいや子供じゃありません。おっぱいは好きだけどね。ていうか、先輩の胸は至上でしょう。お胸様って書いてあったのは何だっけ?触れてもいないのに若干硬くなり始めた突起を含む。瞬間。
「…あ…っ…!」
 小さく啼いて、ぞくぞくっと先輩が全身を小刻みに揺らした。押す先を頭から肩に変えて、一生懸命抵抗を見せるが、徐々に硬さを増す乳首を転がし、強く押して吸い上げて。逆に反対はじれったく、掠める程度にして全体的に揉んで。それに一々短く高い声を上げて身体を跳ねさせる。実際掴む手は、引き寄せているように思える。ちぐはぐだ。
(お、そうだ)
「先輩、知ってました?馬鹿って言うほうが馬鹿らしいですよ?」
 前にそんな話を聞いた事があるような。乳首に息だけが掛かる位置で教えると、一度背をわななかせてから、ギリッと先輩が睨んできた。
「そういう、根拠のない話をするな…!」
 ああ、そっち。焦らすな!って意味じゃないんですね。寂しい。求めてくれたらもっと沢山、いろいろするのに。
(あ、そういえば)
 思い出した。今日は俺の好きにして良い日だったんだ。“今日は”って事は、一回で終わり…って事は大いにありそうだが、それは気付かなかったフリをして、本日の二十三時五十九分五十九秒まできっかり俺の好きにさせてもらいましょう。ぺろっと乳首を舐める。
「……あっ!」
 小さく声を漏らした先輩の、まずは、膝を差し込んでいただけの脚を立てさせる。目の前にあるしゃぶりつき、痛いくらいに堪能する。徐々に高まる艶やかな声を聞きながら、滑らかな曲線を誇る細い腰をゆっくりと撫でて、太腿にまで腕を伸ばす。やんわりと腿と尻の境界を押すと、喘ぐ先輩が身を捩った。逃げる胸を追い掛けて大きく甘噛みすれば、びくんっ!とまた先輩が跳ねた。元気を取り戻したソレを痩せた身体に触れさせて、引き寄せる。ぐいぐいと押し付けると、先輩が腕をパタパタとさせて押し返そうとしてきたので、その手は確保。仲良く繋ぎましょう。舌を伸ばして鎖骨の間の窪みから、喉を上がる。嬌声に仰け反る顎までを辿り、唇を塞ぐ。手を離して頭を抱え、息継ぎが出来ないくらいに強く合わせ、舌を引っ張り絡める。その間も、先輩の下にある腕で柔らかい身体を撫でて、煽る。ぴったりと身を寄せて、横になっていても隙間が出来るほど細い脚の間にイチモツを差し込むと、胸の前で折りたたまれて納まっていた先輩の手が、ぽくぽくと俺の胸を叩いてきた。ので、唇を離す。と。
(げっ)
「…ひっ…ぅく……やだっ……ゃ…やだ…ぁ…ッ…」
 小さな子供みたいに泣いてる先輩いた。
(しまった、やりすぎたか)
 ぎゅうぎゅう肩を押してくる。もしかしたら、本当に嫌なのかな。苛め過ぎた気もするし…本気で怒っちゃった、いや、泣いちゃったかな。久々に。
(どうしよう…)
 とか。ま、ね。
「分かりました」
 嫌がっている先輩は可愛いし面白いし見ているのは楽しいけど、本気で嫌がるような事はしたくない。あ、これ一応、俺のモットーね。ここまでしておいて、だけど。好きな人には優しくしたいでしょう。苛めたくもなるけど。仕方ないね。固く抱いていた腕を解いて少し離れて涙を拭うと、先輩は、ほっとした顔をした。
「ごめんなさい。ちょっと調子に乗りました」
 苦笑です。額にキスをすると、先輩は更に安心した顔をした。涙に濡れた目尻を緩め、口元を綻ばせる。うん、やっぱりね。
「やっぱり、血が垂れたりしたら大変ですからね。バスルームに行きましょうか」
 ですよね。焦ってすみません。どうやって生理が進行していくのかよく分からないが、いきなりドバッと出てきたりするなら、さぞやそれは大惨事だろう。俺としても、まぁこんな直前にやろうとしていて何だが、中出ししても良いとは聞くけど、もともと生理中にSEXする趣味はないし。下腹部が血塗れになるとか、ちょっと恐いし。でも、シャワーを浴びながらなら、有事の際もそれほど気にならないだろう。我ながら名案だと、思わずへらっとしてしまった。
 と。
「全っ然分かってないッ!」
 ぼふんっ!と双眸を鋭くした先輩が、いきなり枕を顔にぶつけてきた。あれ?違った?
「んぐぐっ!?」
「この大馬鹿者が!」
 あるぇぇ?



おわり。
2009/07/30
九龍門coolong.s-gate|OkayaMasaru


 実はオカヤ様から素敵ジノルル話を頂戴した際「ページ数が膨れ上がるのでアダルトパートは省きました」というお言葉がさらりと添えられており、おおおおお何てことを・・・・・!!!!と一人で嘆いておりました。
 とはいえただでさえ素敵話を頂戴した上にさらに要求するのもあまりに図々しすぎるか・・・?という躊躇いも無いことも無かったんで、見たいです見たいです見たいです(∞)と念を送っていたら奇跡的に通じた!!あああああありがとうございます!!!

 読んでいただければ一目瞭然なんですけど、
ジノのかっこよさハンパねえ
 そして
ルルーシュの可愛らしさハンパねえ

 ジノルル好きで良かった・・・!そしてオカヤ様がジノルル好きで良かった・・・・!!生きてる幸せを噛み締めている所です。

 具体的に感想をあげていくとキリが無いのでなるべく簡潔に。
 もーとにかくジノがね、ジノ、アダルトになるとちょっと意地悪くなってたまらんですね。前段階の中では正統派な彼で素直にうっとり・・・なんですが、こっちは雄の魅力満載全開ですね!ジノは紳士な皮を被った猛獣だと思っているので、何でこんなに私の理想を如実に形にしてくださるのだろう・・・と本気でオカヤ様を拝みたい気持ちです。ありがたやありがたや。

 あと忘れちゃならないのはルルーシュの凶悪なまでの愛らしさですね。にょたってルルーシュを容赦なく庇護の対象として弱々しく描けるのが一番の楽しいポイントだと思ってるんですが、そこらへんこっちの妄想のはるか上を行く素敵描写の数々にまさに脳髄痺れました・・・・!!
 初手から「好きにしていい」ロケットスタートではあったんですが、そこから先が最高の萌えツボだらけで、最後まで終始萌えっぱなしという(統計を取るとか、何この可愛い生き物)、しまいには幸福すぎて私は死ぬのではないか???と不安になるぐらいの満足感と充足感を味あわせていただきました。

 ありがとうルルーシュ、生まれてきてくれて。君はやはり最高の素材だ。そんなルルーシュと相性抜群のジノ、そして彼らを美味しく調理してくださったオカヤ様は最高の料理人であったよ!!

 一つだけ、あのスザクを撒いて逃げたとのことで、だとすると次に会う時が恐ろしい・・・・。ジノもだけどルルーシュもすごい心配です。オカヤ様のとこのスザクもけっこうかなり相当死ぬほどおっかないからね・・・。

 そういえばゲンブとルルが夫婦に〜ということを漏らしたら、「さすがに思いとどまりました」とのお言葉をいただき、
想定にはあったとw。
 さらに加えて楽しい裏設定を教えていただいたので転載します。

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 嫁に出来ないなら娘としてスザクと結婚してくれれば良いかもしれないと思ったゲンブが、さりげなくルルーシュにスザクをどう思っているかを訊き、「まるで兄上のようです」と満面の笑みで答えられて、「息子よ…脈なしだぞ…」と思っていたり。その後スザクがあれやこれや根回しする前にジノがゲンブの元に「ルルーシュさんとお付き合いしています」と挨拶に行ってしまって、「残念だな息子。しかしまぁ、娘としていてくれるみたいだから、もうなんでも良いか」とジノの勢いに気圧されて、なり。頑張れスザク。
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 何気に強かに立ち働いているジノにさすがナイトオブスリーと感心すると同時に、義父さん公認なんだ良かった、と安心した直後、・・・・・・・・いや待てよ、この調子だとルルーシュとジノが結婚しても確実にスザクとは縁が続くことになりますね。というか彼が縁を切るはずが無い。
 ・・・・・・・・・・・・・・あんまり考えると怖いのでこの辺で止めておこう・・・。

 オカヤ様には感謝してもしてもしてもしても足りません。素晴らしい萌え話を贈呈してくださいまして本当にありがとうございます!!



佐吉



20090802